ケンタッキー・オークス最終便

春開催たけなわのキーンランド競馬場では、日曜日もG戦2鞍が行われました。先ずは日本中央競馬会がスポンサーになっているアパラチアン・ステークス Appalachian S (芝GⅢ、3歳牝、8ハロン)。good の馬場に7頭が出走し、無敗で去年のBCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフ(芝GⅠ)を制したレディー・イライ Lady Eli が2対5の断然1番人気。BC以来5か月の休養明けですが、ここは貫録が違うでしょう。
2番人気(3対1)でBCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフ2着のサンセット・グロウ Sunset Glow が逃げましたが、2番手を追走したレディー・イライが順当に第4コーナーで並び掛けると、3番手追走の4番人気(12対1)ミス・テンプル・シティー Miss Temple City に2馬身半差を付ける楽勝、無敗記録を「4」に伸ばしました。首差でサンセット・グロウが3着。
チャド・ブラウン厩舎、イラッド・オルティス騎乗のレディー・イライは、去年サラトガでデビュー。2戦目にミス・グリロ・ステークス(芝GⅢ)に勝ち、これでG戦も3連勝となります。もちろんケンタッキー・オークスには目もくれず、7月4日に行われる芝コースのベルモント・オークスが目標となるでしょう。

もう一鞍がケンタッキー・オークスのトライアル最終便となるボーモント・ステークス Beaumont S (GⅡ、3歳牝、7ハロン)。fast の馬場に7頭立て。2月にガルフストリームでデビュー勝ちしたばかりのディライトフル・ジョイ Delightful Joy が6対5の1番人気。
レースは2番人気(2対1)のファンタスティック・スタイル Fantastic Style が逃げ切りを図りましたが、直線では3番手に付けていた3番人気(9対1)のミス・エラ Miss Ella が外から伸び、2番手追走の5番人気(10対1)ディヴァイン・ドーン Divine Dawn に2馬身半差を付ける逆転劇。更に1馬身差でファンタスティック・スタイルが3着と前に行った馬の競馬、4番手に付けていたディライトフル・ジョイは勝負に加われず6着敗退に終わりました。
グレアム・モーション厩舎、ラジーヴ・マラー騎乗のミス・エラも今年デビュー勝ちしたばかりの新星で、本命馬より遅い3月11日にガルフストリー・パーク競馬場で3馬身差勝ちしたばかり。この勝利でオークスへの10ポイントを獲得しましたが、ケンタッキー・オークスの発走枠は14頭まで。現時点では40ポイント以上無いと出走は不可能で、ミス・エラには出番は回ってこないでしょう。

 

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